第三講義「時代劇決め台詞紹介 其の一」

TOP以外から飛んできた方へ…http://mikawa-b.hp.infoseek.co.jp/

詰め込み講義愛聴者の皆さん、久しぶりの講義です。
今回は、最近視聴率が下降線を描く一方の時代劇です。
彼らには凡ドラマにはないものがあります。
それは殺陣、決め台詞です。まあ、他にもありますし、凡ドラマにもそれに類似したものがあるものもあります。
とりあえず、今回は決め台詞を中心に比較しましょう。
あ、主演者の欄はほとんど間違いだらけの上に、抜けているのが多すぎます。決して信用しないように。
今回は日曜から火曜にかけての時代劇を紹介しましょう。


注意 都合上、悪人役は全て「石橋備前守蓮達」、「札差、山城屋」とします。

日曜枠
・・・大河ドラマ以外に当てはまりそうなものを、私は知りません。
当然、大河には決め台詞なんて存在するはずがないです。
ただ、実はテレビ東京系列で一時期放送されていたような…見てないけど。

月曜枠(TBS系)

「水戸黄門」(20:00)
まあ、月曜の時代劇といったら、筆頭に来るのはこれしかないでしょう。
先の水戸藩主、水戸光圀が諸国漫遊するという講談ものです。
意外と時勢に明るく、どん兵衛がブーム(?)になった頃、
高橋英樹で「世直し権兵衛」なる人物を出したこともあるほどです。
城主は「名張の翔(京本政樹)」がお気に入り。
主演 (当時)佐野浅夫 あおい輝彦 伊吹吾郎 由美かおる 野村将希 高橋元太郎、他

決め台詞
光圀(佐野)「お待ちなさい!」
石橋「む! ここをどこだと心得ておるか!」
光圀「はい、腹黒い狸がいると聞き、退治しに参りました。」
石橋「なにい!」
(中略)
石橋「田舎爺! 言わせておけば・・・者ども! この者どもを牢に叩き込め!」
光圀「臭い物には蓋ですか! 呆れたものですな。助さん、格さん、懲らしめてやりなさい!」
助&格「はっ!」
(殺陣シーン)
(中略)
光圀「助さん、格さん、もういいでしょう。」
助三郎(あおい)「静まれえい!」
格之進(伊吹)「静まれい!」
助三郎「静まれ、静まれ、静まれえ!」
格之進「静まれい!」
静寂
(スッ)格之進「この紋所が目に入らぬか!」
ドジャーン(効果音)
一同「おおっ!」
格之進「こちらにおわす方をどなたと心得る! 恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ!」
ブワーン(効果音)
御老公に助けられた娘「水戸の!?」
そのいいなづけあたり「御老公様!?」
助三郎「一同の者! 御老公の御前である・・・頭が高い! 控えおろう!!!」
一同「はっ! ははあっ!」
光圀「代官、石橋備前守。」
石橋「ははあっ!」
光圀「その方、札差、山城屋と結託し、・・・(中略)・・・しての悪行三昧。この光圀、しかと見届けておるぞ。」
石橋「お言葉を返すようでございますが、私には、そのようなこと、一切身に覚えがございません。」
お銀(由美)「往生際が悪い奴だね! こいつを見ても、まだしらを切るつもりかい!?」
バッ!(念書を投げる)
石橋「こ、これは・・・! は、ははあっ!」
光圀「石橋備前守! 評定所より厳しい処罰有るものと覚悟いたせ。この者を引っ立てなさい!」
捕り方(さっきまでの斬られ役)「ははっ!」(以下略)

(以上は二期前のを参考にしております。一期前あたりから、だいぶバリエーションが増えており、
これに限ることが無くなりました。)
脚本のマンネリ化の解消が進み、時には殺陣シーンがないときもあります。
この時の印籠の出し方がまたなんです。
格さんが袂からうっかり印籠を落としてしまったかのように見せるときなどはレアな放送です。

…それから、石坂黄門様の水戸黄門は別枠を取ります。

「水戸黄門外伝 かげろう忍法帳」(同上)
ただ一回放送されたシリーズで、かげろうお銀が主役となっております。
その名の通り、伊賀、甲賀の忍びたちの物語です。
水戸黄門以上にお色気重視の、お父さん大喜び番組でした。
そのお色気や、まるで「くの一忍法帳」(Vシネマ)を彷彿とさせるような・・・って、城主はそっちを見てません。
ストーリーは・・・
確か、お銀のお頭(佐野浅夫)が殺され、その仇を仲間と討つんじゃなかったか。
だいぶ前だから、よく覚えていない。
また、水戸黄門に以前出ていた「又八」(途中で刺殺)が再登場しているというファンにはたまらないおまけ付でした。
主演 由美かおる 野村将希 せんだ光雄 京本政樹、他

決め台詞
山城屋の駕籠が通る往来
伽羅「う・・・」(うずくまる)
山城屋「どうしたんだい? 娘さん」
伽羅「急に差し込みが・・・」
山城屋「それはいけない。家で休んでいくといい。」
(中略)
山城屋「もう、いいのかい?」(下衆っぽい笑み付)
伽羅「はい、落ち着きました。」
山城屋「もう少し休んでいくといい。儂が・・・ん? いい匂いがするのう。」
山城屋が臭いをかぐ。
山城屋「そなたから臭うのう。」
伽羅「何でしたら、もっとお嗅ぎなさいませ。」
山城屋「いいのかい?」
伽羅「さあ・・・こちらへ・・・」(とかいいながら、自分の胸元へ誘う)
山城屋、臭いを嗅ぎながら誘われた方向へ
山城屋「ここから臭う・・・(パタッ)」
伽羅、眠った隙に念書を奪う。
(中略)
お銀(由美)「又八! 合図だよ!」
花火の又八(せんだ)「へい!」
ドンッ!(火薬)
ヒュ〜・・・
伽羅「来たね!」
ヒュ〜・・・
(忘れた)「合図だよ!」
(忘れた)「行くわよ!」
(中略)
って、もういいですよね?
書いてるこっちが恥ずかしくなるようなものもあるので、遠慮申し上げます。
・・・まあ、基本的に水戸黄門のお銀的手法を過激にしたと思ってくれれば間違いないです。

「大岡越前」(同上)
ナショナル劇場、二大時代劇のもう一つの方です。
南町奉行大岡越前が数々の大岡裁き(中国仕込み)を披露する痛快劇です。
加藤剛がまたいい味を出しているんだ、これが。
吉宗役の山口崇も時々出てきていい役しまっせ。
主演 加藤剛 左とん平 西郷輝彦 竹脇無我、高橋元太郎、他 (最近見てないからだいぶ忘れている)

決め台詞
ダガーン!(戸を蹴倒す音)
大岡(加藤)「南町奉行、大岡越前守である。神妙にいたせ。」(おだやか)

捕り物系の中でも一番おだやかな奉行でしょう。
金さん、鬼平よりは無論そうですが、下の怒れ! 求馬シリーズの根岸肥前守は捕り物シーンには現れないので、
ある意味こっちよりもおだやかと言えなくもない。
白州でも怒号をあげることが滅多にないということは、やっぱり温厚なのでしょう。

「怒れ! 求馬T,U」「大江戸を駆ける」(同上)
ナショナル劇場、大岡越前に代わる作品として登場。(推定)
南町奉行根岸肥前守の孫、求馬がひたすら走る走る。
原田龍二の殺陣は上手いぞ。オープニングの十手を回すところなんか惚れ惚れする。
が、現在は一話限りで出てくる俳優の一部が、演技下手すぎ。主役陣はなかなかなんだが。
それから、ちょっと…現代とシンクロさせすぎです。まあ、気持ちは分かるが…
主演 原田龍二 田村正廣 野川由美子 野村真美 持田真樹 原千晶 夏八木勲、湯原昌幸、ルー大柴、他

決め台詞
怒れ!のみ

山城屋「覚悟!」(短筒を構える)
シュッ!(将棋の龍馬が飛んでくる)
ビシッ!(山城屋の肘に当たる)
山城屋「くっ!何者だ!」
(中略)
(お白州にて)
根岸(田村)「お前さん、まだ、しら切るのかい?」
シュッ!(昨日と同じ龍馬が飛んでくる)
求馬(原田)「あんたのその肘の傷が何よりの証拠だ!」
山城屋「くっ・・・」
根岸「ああ、そうだ。昨夜、石橋備前守さまが、急病で亡くなられたそうだ・・・」
山城屋「ええっ!」
(以下略)

火曜枠(日テレ系)

「江戸の用心棒T,U」(20:00)
今は亡き、火曜日唯一(5年くらい前の話)の時代劇でした。
それすらも時折途絶えることが多かった覚えがあります。
…と、思ったら、フジテレビが「火曜時代劇」と銘打って復活させてくれました。ありがたい。
そちらのフジ系は水曜の方で講義する予定です。
んで、これはもう、いつの作品かわかりませんので、信憑性は低いです。
…ただ、テレビ愛知(テレビ東京系)の昼間枠で放送されましたので、それを参考に。

浪人の朝霞(あさか)清三郎が長屋に住みながら、仕事を探しては日当を稼ぐという話。
無論、その過程で悪の臭いがプンプンする事件が発生。たたっ斬ります。

主題歌はUにのみありました。「心の扉」(歌 西城秀樹)でした。
Tのオープニング曲も良かった。ちゃらららちゃ〜ちゃ〜んと、天地人と書いた紙を子供が…
っと、それから番組冒頭の口上も書きましょう。
「この世に悪がはびこる限り、どこかで、誰かが泣いている。
江戸の庶民に成り代わり、正義の剣が悪を断つ。その名は、朝霞清三郎。人呼んで」
ここでクルリと朝霞が剣を抜き打ち、題字がドドーンと。
主演  高橋英樹 河合奈保子 船越栄一郎 本田みずほ 阿藤海 名古屋章 星由里子

決め台詞
Tの場合

石橋「むっ! 何やつ!」
朝霞(高橋)「江戸の用心棒・・・」
山城屋「江戸の用心棒!?」
朝霞「(忘れた)」
石橋「ぬうう! 出合え、出合え!」
ダダッ!(斬られ役登場)
石橋「斬れ斬れ! たたっ斬れ!」
殺陣シーン
(途中)朝霞「天、悪を許さず・・・」
ビシイッ!(峰打ち)
朝霞「地、悪を逃さず・・・」
ビシイッ!
朝霞「人、すなわち・・・斬る!」(以下略)

Uの場合

ベンベンベン・・・(琵琶の音)
石橋「む? 琵琶法師など呼んでおらんぞ?」
山城屋「おかしいですねえ・・・」
障子を開ける。
山城屋「あんた、何者だい」
朝霞「祇園精舎の鐘の声〜 諸行無常の響きあり・・・」
ベン、ベンベンベンベン・・・
石橋「名を名乗れ!」
ザッ!(朝霞が数珠を投げる)
バンッ!(山城屋がかわして柱に命中)
珠がとれて、床板を転がるのをアップで(使い回しフィルム)
朝霞「江戸の用心棒」
石橋「江戸の用心棒!?」
朝霞「心悪しきもの許さず。心優しきLeafファンを迫害するとは何事ぞ!」
石橋「く、くせ者じゃ! 出合え、出合え!」
ダダッ!(斬られ役登場)
石橋「斬れ! 斬れ! 斬って捨てよ!」
数人たたっ斬った後
朝霞「奢れる者も久しからず・・・ただ春の夜の・・・夢の如し」
(以下略)

inserted by FC2 system